マツダ「RX-7」パーツ復刻、今は旧車がアツい! 絶版車回帰、メーカーが考えるブランド再建

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日本は今や、世界に名だたる自動車生産大国だ。2020年も各自動車メーカーから数多くの新型車が発売されたが、一方で、こと古いモデルに関しては今まであまりケアされてこなかった。販売終了後から10年間はパーツの供給義務があるものの、その後は廃版になる部品も多いからだ。一説では、国産旧車は、補修用や車検を通すためのパーツを入手するのが「世界一困難」だともいわれている。

一方で、欧米では、例えば1960年代や1970年代のマッスルカーと呼ばれるアメリカ製スポーツカーや、ドイツのフォルクスワーゲンが長年生産したビートル、英国の高級車ロールスロイスなど、多くの旧車用パーツは、今でも入手可能なものが多いという。メーカーからの供給だけでなく、サードパーティ製パーツなどが充実していることが大きいのだ。そのため、数多くのビンテージカーが今でも現役で走っている。

旧車ブームでメーカーも意識が変わった?

話は少し変わるが、日本では最近ひそかな「旧車ブーム」だといわれている。その証拠にSNSやインターネットでは、国内外の名車たちの写真や動画、情報であふれている。旧車のイベントやミーティングなども活況だ。2020年はコロナ禍により開催中止のものも多かったが、例年では、海外製ビンテージカーや国産旧車など800台以上が集まる一大イベントも開催されている。

写真は1970年式のフェアレディZ。こういった旧車の愛好家は増え、イベントも多く開催されている(写真:トヨタ自動車)

そういったイベントでは、ほとんどの出展車両は個人オーナーが所有するクルマだ。愛車を長年手塩にかけ、丁寧にレストアしている、いわゆる「クルマ好き」が参加する。会場では、まるで我が子の「晴れ舞台」を喜ぶかのように笑顔の人も多く、ギャラリーからの質問に丁寧に応えたり、愛好家同士で情報交換をしたりして楽しんでいる。

また、来場者の年齢層も幅広く、古いクルマが現役だった時代を知る世代はもちろん、最近では20代から30代くらいの若い世代も集まる。特に展示されたクルマの現役時代を知らない若い世代のギャラリーたちは、「初めて見る」国産旧車に興味津々だ。話を聞くと「角張ったスタイルがかっこいい」とか、「おしゃれ」といったポジティブなコメントを返してくれる人も多い。

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