「プログラミングが得意な子」の意外な共通点 子の思考力は親の知ろうとする努力で伸びる
プログラミング学習に必要な教育現場のデジタル化は待ったなしの状況だ。この春の一斉休校では、多くの学校でタブレット端末の配布が追い付かず、オンライン学習ができた学校はごく一部だった。
これを受け国は、全国の小中学校の児童と生徒が1人1台の端末を使えるようにする「GIGAスクール構想」で、配備のメドを2023年度末から20年度末に前倒しした。来年4月から子どもたちは学校で1人1台の端末を手にできるようになる見込みだ。
平井卓也デジタル改革担当大臣は12月6日、ビデオ通話で東洋経済オンラインの単独インタビューに応じ、学校に配備されたタブレットを家庭や塾でも自由に使えるようにするようデジタル改革担当相として働き掛ける考えを示した。主なやり取りは次の通りだ。
――どうすれば子どもたちがプログラミングに触れる機会を増やせると考えるか。
プログラミングは誰かのため、社会のために役立つものを作るための手段だ。小中学校に1人1台のタブレットを配備し、通信環境も整える。鉛筆やノートと同じ感覚で端末を使いこなす子どもが増えるだろう。
教員のリテラシーを上げることも大切だ。民間の協力を得て学習環境を整えたい。
――パソコンやタブレット端末がない家庭への支援策は。
学校に配備した端末を、家庭でも塾でも自由に使えるようにするのが基本的な考え方だ。一方、学校に配備されたタブレットではプログラミングには物足りないと感じる子どもも出てくるだろう。
教育現場では格差が広がることを懸念しているようだが、BYOD(Bring Your Own Device)は自然な流れだ。また、企業が使う型落ちのパソコンが学校で役立つこともあるのではないか。
――デジタル教科書を推進している。デジタル担当相としてどのような働きかけをするか。
萩生田光一文科相と河野太郎行政改革担当相と、オンライン授業やデジタル教科書について議論している。
紙の教科書が不要と言っているのではない。紙ではできない部分をデジタル教科書に落とし込むことで学びが進化すると考えている。
――オンライン授業を授業時数に含めるよう提言している。
オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型の授業を原則にすればいい。ベストミックスの形は必ずある。
行政サービスと同じで、教育現場ではこれまで教える側の発想でやってきた部分が多かった。今後は子どもたちにとって何が最も学びやすい方法かを考えねばならない。
デジタル改革が遅れると能力がある子どもたちを停滞させてしまう。現場のマインドセットの変革が必要だ。
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