仕事ができる人か一発でわかる「3つの質問」 できる人とできない人の回答はどう違う?

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Q1「あなたの仕事はなんですか?」
→総務部長。メインテーマは部員の働き方を効率的にすること。
Q2「それはできていますか?」
→まあなんとなく、概ねできたと思う。
Q3「なぜそう言えるのですか?」
→(未回答)

Q1の回答が決定的に重要な理由

実はこのワークの本質はQ1の回答内容にあります。質問は3つありますが、私は企業研修で参加者がQ1にどう答えるかしか見ていません。具体的に説明します。

私はまずこの総務部長に、「総務部長という名詞は仕事ではなくただの肩書き(役職名)ですので答えになっていませんよ」と指導をしました。細かいことと思われるかもしれませんが、こういうところにその人物の仕事に対する価値観が端的に表現されます。

この方は残念ながら「総務部長でいること」が仕事だと思っています。「あなたの仕事はなんですか?」という極めてシンプルなこの問いに、迷わず役職名を書いてしまうことがその証明です。

大ヒットするような映画を制作している人たちは、おそらく自分たちの仕事を「映画制作」とは定義していないのではないでしょうか。「映画を通じて人に感動や社会性あるメッセージを届けることが仕事」だと思っているはずです。

続いて「効率的」という表現にも、私はある指導をしました。それは「効率的」とは具体的になんなのかを定義していただくというものです。何をもって効率的とするのか、何がどうなれば効率的と言えるのか。「そうであるとき」と「そうでないとき」がはっきりするような定義をしてほしいと考えたからです。

実際、この総務部長はQ2の回答で曖昧な表現しかできていませんでした。Q3には何も答えられていません。その理由はたったひとつ。Q1での定義の仕方が甘いからです。

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