「喫煙所」社内人脈づくりは今「ゴルフと釣り」に リモート時代に評価を上げる意外と簡単な方法

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ただ、外出自粛が求められ、人と会うのは避けたほうがいい現在の社会情勢を考えると、無条件におすすめしにくいのが実情です。

リモート時代の社内人脈のつくり方として、メールを送る際に多くのCCをつけ、幅広く情報を共有することによって、人とのつながりをつくっている人もいますが、私はこうした方法は推奨できません。

今は、コミュニケーションツールが氾濫しています。メール、LINE、 Slack、Chatwork、Messenger……、毎日、膨大な情報が送られてきます。どの情報が大事で、どれがそうじゃないのか、チェックするだけでも大変です。

私自身は、CCやBCCのメールは、基本的に見ません。重要な情報は、必ず私自身に送られてくるはずだからです。

もっとも私のこうした態度は社内では不評で、よく怒られていますが、大きな組織のトップになればなるほど、送られてくる情報の量も半端ではないはずです。大量のメッセージの煩雑なやりとりに、うんざりしている人も多いでしょう。

オンラインのコミュニケーションは便利ですが、人脈づくりという意味では、それほど効果的とはいえないのではないでしょうか。

シンプルかつ最強の「社内人脈のつくり方」

では、最も効果的な社内人脈のつくり方は何かといえば、非常にオーソドックスな方法ですが、「評価」されることでしょう。これはどんな時代でも変わりません。

毎期の評価会議など、人事評価を決める場面には、社内のキーパーソンが一堂に介し、すべての社員の情報交換が行われています。

「こいつ、Sがついているけど、どういうヤツなの?」
「今、すごく伸びている若手なんですよ」
「へえ、気になるね。業務上のつながりも考えられるから、今度声かけていい?(次の異動機会で狙ってみよう……)」

こんな会話が飛び交い、評価されている社員は、必ず話題になります。

高い評価を得ることで、社内で一躍注目される存在となり、他部門の管理職はもちろん、社長や経営層にも知ってもらえます。

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