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「社内でアイス食べる新人」を注意した男の失敗 正論も言い方次第で「身の破滅」を招く

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  • 渡部 卓 産業カウンセラー/エグゼクティブ・コーチ
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よくよく理由を尋ねてみると、とにかく参加者の反応を恐れています。情報化社会なので、もっといい宿泊場所があった、もっといいルートがあった、なんてダメ出しをされるかもしれない。失敗の評価を、仲間から下されることが嫌なのです。

若者にとってリーダーや幹事は「貧乏くじ」

それはあながち杞憂とも言い切れません。実例として、これも知人から聞いた話です。知人の会社が新人合宿をある温泉でやったそうです。その際、1人の男性社員が率先して幹事になって取り仕切りました。参加した社員たちは着いた瞬間に「えっ、こんなところに泊まるのか」と感じる旅館だったそうです。サービスも風呂も料理も満足のいくレベルではなかったというのです。

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しかし、1人として幹事に直接、文句を言う人はいなかったそうです。ただ、SNSにはこっそり「ありえない」「クーポンを使えばいいのに」などと不満を書き込んだ社員がいたようです。

旅館や飲食店は、簡単にネット比較できるため、選択での失敗も見えやすい。ただ、実際には、同価格帯ならほかの旅館も似たり寄ったりだったはずです。ネットの広告ではよく見えても、実際には行ってみないとわからないもの。そのため、幹事が参加者全員を100%満足させるのは最初から無理だということは誰だってわかります。

そうなるとリーダーや幹事は貧乏くじを引くことも多く、それが直感的にわかるいまの若い人たちが及び腰になる気持ちもわからなくはないのです。

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