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キャンプ用品「コロナ禍で絶好調」を生んだ土壌 「コロナに負けない」アメリカのアウトドア企業

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  • 加藤 千明 ファイナンシャル・プランナー、「アメリカ企業リサーチラボ」運営
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アメリカでもアウトドア・アパレルのニーズは高い。VFコーポレーション(VFC)は世界でも有数のアパレルメーカーで、アウトドア、スポーツ関連分野のアパレルを中心に、バックパックやフットウェアなどの19ブランドを展開している。「ザ・ノース・フェイス」や「ティンバーランド」、スニーカーの「ヴァンズ」は日本でもなじみのあるブランドだ。

2019年5月に「ラングラー」「リー」などを持つジーンズ部門を分離、2020年1月には作業服部門も売却することを発表しており、アウトドア分野に経営資源を集中する方針だ。

ただ、足元の業績は厳しい。2020年7~9月期の決算が公表されているが、売上高は前年同期比18%減、純利益は同60%減と苦戦した。4月からの6カ月間でも、売上高は30%減、純利益は赤字であり、新型コロナが直撃した格好だ。

アウトドアグッズ関連企業は好調

キャンプ好きなら、イエティ(YETI)という企業名を知っている方もいるはずだ。アウトドア用のクーラーボックスを主軸として、ドリンクボトルやバッグ、チェアなどを販売している新興企業だ。

2006年に創業した同社。HPにある創業兄弟のメッセージには、「自分たちが狩りや釣りなどのアウトドア活動に使っていたクーラーは壊れやすく、頻繁に買い替えなくてはならず、満足のいくものはなかった。それならばハードな使用にも耐え、壊れにくいクーラーを自分たちで作ってしまおう」とある。きっかけは非常にシンプルだ。

2018年10月に上場しているが、2018年7~9月期以降、四半期ベースの売上高は前年比でプラスが続いている。純利益も直近2020年4~6月期は前年同期比50.7%増と大幅な増益を達成している。

スマートフォンにもカーナビにも搭載され、いまやすっかり身近なものとなったGPS。ガーミン(GRMN)は、世界中に80のオフィスを持ち、自動車、航空、船舶、アウトドア、フィットネスの5つの分野向けにGPSナビゲーションとウェアラブル技術を提供している。

このうちアウトドア向けでは、GPS受信機端末やGPSウォッチのほか、狩猟やトレーニング用に犬に装着するGPS首輪などが代表的な商品だ。

上記の5分野のうち、売上高ではアウトドアとフィットネスが2本柱となっている。2020年7~9月期では、航空向けと自動車向けが前年同期を下回ったが、フィットネスは35%、アウトドアも30%増と牽引役を果たしている。

国土の大きなアメリカでは、日本にはないアウトドア・レジャーの形がある。キャンピングカーによるレジャーはその代表例だ。

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【アメリカのキャンピングカー事情】

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