「自分を不登校にした人」に遭遇した私の本音

「小6時代の事件」から15年たって思うこと

最寄りの駅で、思いがけず自分をいじめていた同級生と再会して……(写真:U-taka/PIXTA)
今回執筆いただいた富良野しおんさんは、思いがけず自分をいじめていた同級生と再会したという。そのときの心の内を書いていただいた。

去年の冬、私は私をいじめていた同級生と15年ぶりに再会しました。あれは仕事帰り、最寄り駅に着いたときのこと。

当記事は不登校新聞の提供記事です

改札へと向かっていると、ふと反対側のエスカレーターに乗っていた、1人の女の人と目が合いました。

「どこかで見たことある人だな」と思い、よく見てみると、その人は小学生のころ私をいじめていた同級生でした。

「あの子だ」と認識した瞬間、使い慣れたはずの駅が急に冷たく感じて、私の心に彼女とのイヤな思い出が一気によみがえりました。

自分を否定され

私は小学6年生の夏休みの終わりに不登校になりました。学校へ行けなくなったきっかけは当時、同じクラスだった彼女からのいじめでした。

彼女からは「あの子と話しちゃダメ」と行動を制限されたり、ほかの子と話すたび「私の悪口言ってたんでしょ?」と責められたりしました。私を否定する言葉ばかりが書かれた手紙を机に置かれたこともありました。

はじめのうちは「あまり気にしないでおこう」と思っていたのですが、彼女の言動は日に日にエスカレートしていきました。

しだいに彼女の存在に耐えられなくなり、気づいたときには、私は学校へ行けなくなっていました。

学校へ行けなくなった原因である、彼女のことを恨んでもおかしくなかったと思うのですが、なぜか私は不登校中、彼女のことを思い出すことがほとんどありませんでした。

別に彼女のことを許したわけでも、彼女からされたことを無理に忘れようとしたわけでもありません。きっと、当時の私は自分が生きていくことに必死だったのです。

次ページ彼女のことを考えている時間がもったいない
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