柴咲コウ「難役ほど燃える」二刀流女優のすごみ 35歳の少女、ムロとネコなどを演じ切る実業家
また、特筆に値すべきは、独立後ではなく、大手事務所に所属しているときに実業家としてのスタートを切ったこと。これは19歳のときに母親を病気で失ったこともあって、「心身に優しい衣・食・住を自分から提案していきたい」という思いによるものだったそうです。
芸能人としても実業家としても、まず活動をはじめてみて、そのあとに「自分の理想は何なのか」を思い描き、それを追求していくという行動パターンがうかがえます。たとえば今年、冒頭に挙げた難役も、柴咲さんが女優として理想を追求したことで引き寄せたオファーであり、それをやり遂げることで自らをアップデートしているのではないでしょうか。
このような行動パターンとアップデートのプロセスは、一般のビジネスパーソンにとっても参考になるはずです。
サスティナブルの象徴的な存在に
柴咲さんはYouTubeでの発信にも積極的で、毎週さまざまな動画を公開しているほか、8月5日にはバースデーライブ、9月19日には山田孝之さんとのトークライブを生配信してファンを喜ばせました。
特に意識の高さを感じるのが、サスティナビリティ(環境、社会、経済における持続可能性)やアースコンシャス(「地球を大切にする」という意識)に関する動画。「『持続可能な農業を考える』をテーマに食べチョク代表・秋元里奈さんと対談」「小泉進次郎環境大臣とのトークセッション」「滝川クリステルさんと動物の殺処分を考える対談」「北海道で森林の生態や持続可能な住まいを紹介」「全国の国立公園を紹介」「エコマスクの作り方」などが公開されています。
これらの動画を初めて見た人は、あまりの冗舌ぶりに驚いてしまうでしょう。もともと柴咲さんが実業家として手がける商品は環境に配慮したものが多く、2018年からは環境特別広報大使として活動していることもあって、サスティナブルの象徴的な存在になりつつあるのです。
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