採用数は例年以上に少なめ、一段と厳しくなる企業の11年卒採用意欲--「人事担当者に聞く」2011年新卒採用に関する調査
30%の企業が内定者数を例年より少なめに、業績動向で採用数は二極化--2011年新卒採用に関するインターネット調査でこんな傾向が明らかになった。大手就職情報サイト「みんなの就職活動日記」を運営する楽天が行った今回の調査は、1月29日から2月1日にかけて、楽天リサーチ登録モニター(約179万人)の中から、全国の20~69歳の男女計800人の人事担当者を対象に行ったもの。
昨年10月調査で「横ばい予定」だった企業は、採用人数“削減”と“増員”に二
極化
11年卒の新卒採用人数は、「昨年(10年度)に比べ採用人数は横ばいの予定」(39.1%)、「昨年に比べ採用人数は減らす予定」(23.5%)、「昨年に比べ採用人数は増やす予定」(11.3%)という結果であった。
同結果を昨年10月に実施した調査と比較すると、「横ばい予定」が4.5ポイント減り、「減らす予定」が1.9ポイント、「増やす予定」が1.8ポイントそれぞれ増加するという結果となった。
採用人数の増減、増やす企業は“微増”、減らす企業は“大幅減”
採用人数の増減について、減らす割合は、「11%~20%減」(26.1%)がトップ、一方、増やす割合については、「1~10%増」が32.2%でトップだった。採用人数を増やす企業は“微増”、減らす企業は“大幅減”という傾向が伺える。
昨年10月比より更に“氷河期”度合い増す、「超氷河期」も20.0%の回答
11年の就職戦線についてズバリ!聞いたところ、「氷河期」が53.5%、「超氷河期」が 20.0%と、合計が73.5%となり、前回調査に比べ9.2ポイント増える結果となった。特に、「超氷河期」との回答が7.5ポイント増えたことが、厳しさを顕著に表している。
内定を出す時期、早くて「4月中」、多いのは「7月以降」がともに25.4%
最も早く内定を出す時期を聞いたところ、「4月中に出す予定」が25.4%とトップ。一方、最も多く内定を出す時期については、「それ(7月)以降」が25.4%、次いで「4月中に出す予定」(21.0%)が続く。この結果を企業規模別に詳細を分析すると、大手企業が4月をピークに内定を出す傾向があり、中小企業では、大手企業の採用がひと段落した7月以降に内定を出す傾向があることが顕著に分かった。