ヤリスクロスのグレードも最近のトヨタ車と同じく、上級グレードの「Z」、中間グレードの「G」、ベーシックグレードの「X」となっており、それぞれにハイブリッドとガソリンが用意される。ガソリンのXグレードにのみ、装備を省いた9万8000円安の「Bパッケージ」が用意されているが、その省かれる装備の内容が先進安全装備一式となっているため、まったくオススメできないグレードだ。
各グレードの価格差は「X」と「G」で11万円(ハイブリッド)~12万4000円(ガソリン)、「G」と「Z」で19万円(ハイブリッド、ガソリン共に)となる。「X」と「G」の差は、16インチアルミホイールが標準となり、ステアリングとシフトノブが本革となって内装の加飾が増えるほか、ディスプレイオーディオが7インチから8インチへと大型化される点が大きなところ。
装備内容を考えると「G」が割高というわけではないが、性能面に直結する部分は少ないので、少しでも安くヤリスクロスを購入したいと考えるのであれば、「X」をチョイスするのもアリだろう。ただし、「X」でも16インチアルミホイールはメーカーオプション(6万500円)で装着できるが、2トーンボディカラーが選択できないので注意が必要だ。
上級グレード「Z」はコスパが高い
上級グレードとなる「Z」と「G」の違いは、18インチアルミホイールやフルLEDヘッドランプ&リアコンビランプが標準装備となる。
「G」に18インチアルミホイール、フルLEDヘッドランプ&リアコンビランプをメーカーオプションで装着する場合は、それぞれ8万3600円、7万1500円となるから、これだけでも15万5100円相当の装備となるが、さらにほかのグレードではオプションでも選択できないアイテムも標準装備となる点に注目したい。
7インチカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイ付オプティトロンメーターや、合成皮革+ツイード調ファブリックのシート(運転席パワーシート&フロントシートヒーター付)などが、その一例だ。充実した装備を求めるのであれば、「G」をベースにオプションを追加するよりも、「Z」の方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れると言える。
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