JR西ベテラン社員が明かす「新快速」運転のコツ どっしり安定感ある117系、加速がよい223系

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阪神淡路大震災が発生した1995年には、223系が新快速に投入される。車体が軽いステンレス製となり、小型軽量化されたモーターやVVVFインバーター制御方式を採用するなど、221系から大きく変化した。

西明石駅に入線する「新快速」を見守る後藤さん(筆者撮影)

「車両が軽く、モーターのトルクも大きいため、加速がとてもよいです。とくに、時速80kmくらいからの伸びはすごいです。最高速度が時速130kmとさらに速くなったため、所要時間も短くなりましたが、スピードに慣れるまではちょっと疲れを感じるときもありました」

自動車で高速道路を走っていると、スピードを上げるにつれて緊張感などで疲れがたまるが、それと同じなのだろう。

後進の指導に注力

その後、姫路列車区で乗務する傍ら、指導運転士として新人運転士の育成を担当。自身は気動車の乗務資格を取得したものの、その直後に内勤へ異動となり、以降は後進の指導に当たることとなる。

「訓練センターで指導などに当たった後、大阪府吹田市にある当社の動力車操縦者養成所、つまり鉄道の運転免許を取得するための教習所で、教師を3年間務めました。ここでは、ベースとなる車両を例にした一般的な運転方法に加え、運転するうえで必要な法規や安全に関する事柄を教えます」

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