「初期デート」「お見合い」で嫌われる絶対NG話題 「アッチの方が弱くなっちゃって」と言い出す男

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ただそこには、問題もはらんでいる。

男女の関係にはならずに成婚退会をして、その後2人で旅行に行ったが、どちらかが性的関係を持つことを嫌がる事例も起きている。そういうことには興味がない人もまれにいるのだ。そういうカップルは、成婚退会したものの、婚約破棄となってしまう。

大人の男女なので、成婚退会前にそうした関係になるのは自己責任なのだが、その話題を持ち出すのは、結婚を前提にした真剣交際に入ってからが適当だ。おそらく慎一は女性とそうした経験がなく、どこかから仕入れた知識で頭でっかちになり、それを早々と里美に告げたのだろう。

里美が再婚だから下に見たというよりも、経験のない自分に焦りを感じたから口にした言葉ではないか。ただ相手が初婚だろうが、再婚だろうが、まだ手もつないでいないうちから、その話題を出されたら女性の気持ちはドン引きしてしまう。さらに嫌悪感も抱く。

相性も確かめずに、結婚していいのか

男女の関係の話題については、お互いを思い合う気持ちが出来上がっていれば、ちゃんと話し合えるし、そこを心配する相手をいとおしいと思えるものだ。

こんな事例もあった。陽子(36歳、仮名)は、晋作(37歳、仮名)と真剣交際に入って、2カ月が経った。

晋作は、これまで自然な出会いで女性と付き合った経験がなく、女性と1対1で食事をしたりデートをしたりするのは、結婚相談所で婚活するようになり初めてのことだった。

すでに2年間活動していたが、お見合い後にお付き合いに入っても、1、2度食事をするとお断りされていて、真剣交際に入ったのは、陽子が初めてのことだった。

“この関係を大切にしたい”という気持ちが強いからこそ不安も大きく、事あるごとに高校の同級生のバツ2の友達に相談を持ちかけていた。

あるとき、友達が言ったそうだ。

「お前、アッチの相性は大丈夫なのか?」

まだ男女の関係にはなっていないことを告げると、彼が続けた。

「えっ、まだやってないの? それなのに結婚を決めて大丈夫なのか? 相性が合わなかったら、どうするんだよ」

その言葉にバカ正直な晋作は、急に不安になった。そして、地元の友達に言われたことをそのまま陽子に告げ、「相性を確かめたほうがいいのではないか」と提案してきた。

陽子は、笑いながらそのことを私に報告してきた。

「もう本当にウブというか。相手が私じゃなかったら、交際終了にされていますよ」

陽子はそんなバカ正直な晋作も、受け入れていた。いとおしいと感じていた。

つまり男女の会話というのは、お互いの間で信頼関係が出来上がっているか否かで、その内容が受け入れられるかどうかが決まるのだ。ハゲの薬の話も、20年寄り添った夫婦なら、笑い話になる。

お見合いの席やお付き合いが始まったばかりの頃は、まずは2人の関係性を築き、信頼を得ていくことをまずは心がけてほしい。ただ恋愛経験のない人、または少ない人は、こうした失敗を繰り返していきながら学んでいくのかもしれないが。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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