普通の人でもSNSで効果的に発信できるコツ5選 軸を定めた「自分のメモ」を着実に続けて行く

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仕事で突発的なトラブルが起こったり、繁忙期でプライベートの時間が削られ、メモをまとめられなかったりする日もあります。気持ちに余裕がなくて取り上げたいニュースを見つけられない。イベントにも参加していないし、本を読む時間もとれない。そんなこともあるでしょう。忙しい時期に無理する必要はありません。毎日でなくてもいいから、長く続けていくことが大事です。

それでも、発信しなければコミュニケーションも「ハプニング」も何も起こらないのもたしかです。自分なりの発信のペースを決めて、アウトプットそのものは習慣化しておくのがベターです。そうすると、それに合わせてインプットもするようになります。

発信のポイント4】ロールモデルを見つけ、自分らしさを確立する

影響力のあるインフルエンサーのノウハウをそのまま真似する必要はまったくありません。自分を偽ったり、背伸びしすぎたコミュニケーションばかりしていたりすると、無理が生じて継続できなくなってしまいます。

自然なコミュニケーションのかたちは人それぞれです。寡黙な人なら、ネットでも寡黙な人なりの発信のスタイルがあります。人を笑わせるのが好きな人なら、ネットでも冒頭で冗談を飛ばしてから本題に入るというのもアリかもしれません。唯一の成功法はありません。

とはいえ、いきなりオリジナルのスタイルを確立するのは難しいものです。まずはロールモデルを見つけることからはじめます。こんな発信、こんなコミュニケーションができたらいいなと思える人を探すのです。はじめのうちはその人の真似をしてみます。

たとえば、自分の仕事に関連するニュース記事だけを取り上げ、毎回それについての意見を発信している人をロールモデルに選んだとします。発信の初期は、自分の仕事に関連のあるニュースを取り上げるメモをひたすらアップしてみるといいでしょう。

繰り返すうちに自分なりのアレンジが見つかる

発信をくりかえすうちに、真似し続けられる部分、自分なりに変えたい部分がわかってきます。ニュースだけではおもしろくないから、本のメモも入れたいな、と思えば、ニュースのメモと本のメモを3対1にする、といった工夫をするのです。そうして、ロールモデルの真似をしながら自分のテイストを少しずつ加えていくと、自分らしい発信スタイルを確立できるはずです。

【発信のポイント5】対面で言わないことは発信しない
『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

発信にあたっては、カフェで友人とおしゃべりするつもり、あるいは職場で同僚とコミュニケーションをとるつもりがよいでしょう。面と向かって人に言わない、言えないようなことを発信するのはご法度。人への配慮が必要なのは、リアルもネットも同じです。

とはいえ、はじめからこれらのポイントにとらわれすぎることはありません。アカウントをつくり、自分のなかで最低限のルールを決めたら、傾聴やリアクション、負担のない発信からはじめていくといいでしょう。

厳格な決まりや綿密な計画を立てて完璧主義にこだわるあまり、結局、発信をしないまま終わってしまう人がいます。ひとまず、はじめてみないと、発信の感覚はつかめません。

徳力 基彦 noteプロデューサー、ブロガー

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とくりき もとひこ / Motohiko Tokuriki

NTTやIT系コンサルティングファーム等を経て、アジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。代表取締役社長や取締役CMOを歴任し、現在はアンバサダープログラムのアンバサダーとして、ソーシャルメディアの企業活用についての啓発活動を担当。note株式会社では、noteプロデューサーとして、ビジネスパーソンや企業におけるブログやソーシャルメディアの活用についてのサポートを行っている。
個人でも、日経MJやYahooニュース!個人のコラム連載等、幅広い活動を行っており、著書に「顧客視点の企業戦略」、「アルファブロガー」等がある。

 

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