都知事選、「焦点はすでに2位争い」で浮かぶ思惑

優勢の小池知事、「目標は300万票」に高い壁

山本氏は中央政界デビューとなった2013年の参院選東京選挙区で、67万票近くを獲得して4位で当選した。2019年の参院選ではれいわが躍進し、政治家としての知名度も上がっているため、「最低でも100万票で2位」(周辺)が目標とされる。

これを達成し、さらに得票を上積みできれば、次期衆院選では野党共闘のキーマンともなり、このところ支持率が低迷気味のれいわの存在感もアピールできる。ただ、今回の都知事選出馬の経緯などを振り返ると、山本氏自身が野党再結集への混乱要因となる可能性もある。

維新は「2位争い」に手応え

熊本県副知事を辞職して出馬表明した小野氏は、東京での支持基盤拡大を狙う維新の支援を受けて選挙戦を戦う。維新は2019年夏の参院選で都議会で小池氏と離別した音喜多俊氏を公認し、同氏は52万票余を獲得して5位で当選した。ここにきて首都圏の国政・地方選挙でも維新の躍進が目立っており、陣営は「2位争いの一角に食い込める」と自信をにじませる。

維新副代表でもある大阪府の吉村洋文知事が、コロナ対応などで人気知事ランキング1位となり、各種世論調査でも維新の政党支持率が立憲を上回るケースもある。選挙戦最終盤に吉村氏が応援に駆け付ける可能性もあり、「野党戦線の台風の目」(選挙アナリスト)との見方もある。

ただ、他の4候補に比べて知名度不足は否めず、これまでの情勢調査では宇都宮、山本両氏より出遅れが目立つとされる。仮に、得票が伸びずに音喜多氏の実績も下回る50万票以下となれば、法定得票(総投票数の10分の1)確保が危うくなり、維新の東京進出への思惑も外れることになる。

次ページ小池氏は「守りの選挙」に
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
  • コロナ後を生き抜く
  • コロナショック、企業の針路
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 西村直人の乗り物見聞録
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激震! 不動産<br>大荒れ市況を徹底分析

コロナショックが直撃したのは、ホテルや大都市に立地する商業施設です。一方、郊外の商業施設や物流施設は需要増に沸いています。分譲マンションやオフィスビルの先行きには不透明感が漂います。不動産業界における明と暗。その最前線に肉薄します。