絵本の読み聞かせが親子に大事な時間となる訳 互いに愛情を伝え合い触れ合うことができる

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現代社会においても、子どもがちゃんとした人になるための節目は「7歳」頃、つまり小学校入学のあたりにあると私は考えます。だから小学校に上がるまでの、0歳から6歳くらいまでの時間はギフトのような時間として考えるとよいのではないでしょうか。

そこでは、忙しい大人たちの時間とは違う、密度の濃い子ども時間が流れています。 大人は、つい、ものごとを効率で考えてしまいがちです。

そのため大人と同じように、「時間どおりにできる」「早くできる」「効率よくできる」ことを成長と考え、つい「早くしなさい」「いつまで○○してるの」「急いで」と子どもを追い立ててしまいがちです。

確かに、「ものごとをテキパキできる」ことは大切で、いずれ子どもが身に付けなければいけない素養ではあります。

でも、それは小学校に入ってから始めるくらいでちょうどいいのです。

小学校までは、いかに心豊かに過ごせるか。そちらを優先したほうがいいのです。

大丈夫。

「ゆったり」と豊かに心が育っていれば、「テキパキ話す」「テキパキ食べる」「テキパキ支度をする」は後からちゃんとついてくるものです。ある時期を迎えると、子どもは途端に成長するものなのです。

それまでは、「ほかの子の2倍時間がかかる」でもまったく問題ありません。

むしろ、子どものゆったりのんびりペースに、時間が許す限りは、親御さんが合わせてあげてほしいのです。

できるだけ子どものペースを尊重する。

そして同じペースを親もいっしょに楽しむ。

そうすれば、子どもも追い立てられるような気持ちを持たなくて済みます。子ども時間を存分に過ごすことができるのです。

絵本の読み聞かせは、なかでも、親と子がいっしょに過ごす貴重な時間です。

読み聞かせのときに早口になる人はいません。

ゆっくり、ゆったり伝わるように、絵本の世界を親子で共有します。

それは、そのときしか成り立たない大切な贈り物の時間なのです。

“目覚めたまま見る夢”の効用

子どもにとって絵本を読んでもらっている時間は、ふんわりとあたたかくてやわらかい布団のなかで半分夢を見ているようなもの。絵本がもたらしてくれる“目覚めたまま見る夢”のなかで、子どもは確実に成長しています。

読んでいる途中で「う~ん」と何かを考え込んだら、答えを急かさずにゆっくり次のひと言を待つ。もう一度見たいページを探し始めたら、見つかるまでいっしょに探す。

あくまでも子どものペースで。

子どもはそうした時間に、力を蓄えています。

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