また一波乱?西武株はいくらが適正価格か

売り出し価格をめぐってサーベラスが売却見送り

西武HDは4月23日に上場を予定している(撮影:今井康一)

はたして、いくらが適正価格なのか――。西武ホールディングス(HD)は4月9日、東京証券取引所への株式上場に際する株価の仮条件を提示した。仮条件での売り出し価格として設定したのは、1600~1800円。この金額をベースに投資家から需要申告を受け付け、4月14日に売り出し価格が決定する。上場日は4月23日を予定している。

しかし、この売り出し価格を是としない株主がいた。西武HDの発行済み株式の35.45%(1億2128万株)を保有する米投資ファンド、サーベラス・グループである。当初は保有株の4割強に当たる5300万株を売り出す予定だったが、仮条件の決定に合わせて売り出し辞退を申し出た。

売り出しを見送った件に関して、サーベラスの担当者は「コメントを差し控える」とした。ただ、米国本社が「2000円以上での株式売却」に固執しているとの報道もあり、仮条件がそれに満たなかったことから、売り出しの中止を決めたとみられる。

「2300円では買えない」

そもそも、東証から上場承認を受けた後、西武HDは想定価格を2300円とする目論見書を出し、ロードショー(機関投資家向けの会社説明会)に臨んでいた。

この株価で時価総額を算出すると、売上高1兆円規模の東急電鉄と肩を並べる水準。品川プリンスホテルなど都心の一等地にある保有資産をどう評価するかにもよるが、西武HDの2013年度の売上高見通しは4694億円。株式市場では「2300円では買えない。公募価格割れのリスクが高い」(大手証券)とささやかれていた。

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