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【産業天気図・2009年後半~10年前半】最悪期は脱するが回復は緩慢、厳しい優勝劣敗の局面に

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 「会社四季報」記者の見立てによると、足元の2009年10月~10年3月に「晴れ」(天気の目安は末尾を参照)と予想された業界は33業種中食品のみ。もちろん、さらに好調の「快晴」となった業界は皆無だ。最多の「雨」は19業種に上る。最も厳しい「土砂降り」も自動車、工作機械、海運の3業界あった。

 これが10年4月~9月に入ると、若干改善傾向がみられる。「土砂降り」が工作機械と海運の2業界にやや減少すると同時に、「晴れ」も家電AV、情報通信、化学の3つに増える。最多は「曇り」の15業種。ただ、日本の産業界は着実に回復路線を歩んでいると判断するのは尚早だろう。たとえば家電AVが晴れの理由は、主には各社のリストラ効果。紙・パルプでは最高益更新に近づく企業も出ているが、その要因は原燃料価格の下落に過ぎないとして、四季報記者は10年9月まで終始「曇り」止まりとみている。

 全産業にほぼ共通しているのは、国内や欧米の需要回復は当面本格化せず、新興国の成長力に食いこまない限りは成長路線を回復できないという点。典型例は自動車だ。既存の先進国市場の縮小が続く中、新市場を開拓できないならば、現状の生産能力・店舗数等のリストラが不可避という産業も少なくない。

 また、民主党新政権が打ち出した「コンクリートから人へ」の財政方針のもと、建設関連の産業は構造転換に迫られている。たとえばセメント業界はリーマンショック後の民間設備・住宅投資の急減と、公共投資の冷え込みのダブルパンチで、主要企業が国内生産能力の大幅削減に乗り出すという。こういった構造改革局面では、企業間の再編も進みやすい。一時の業績フリーフォール局面は脱したが、今後は厳しい優勝劣敗の局面に突入するのかも知れない。

快晴=空前の活況で懸念材料なし。業界全体が増益へ
晴れ=主要各社が増益。懸念材料が消えれば「快晴」へ
曇り=市場環境や成長性に陰り。主要各社が収益横ばいか減益止まり。回復か一段悪化か微妙
雨=競争激化や市場縮小で環境厳しく、主要各社が大減益か赤字
土砂降り=従来より業績見通しが悪化、回復のメドが立たない


主要業種の天気予報図
(業種名をクリックすると各記事にジャンプします)
業種名 天気図
09年10月~10年3月 10年4月~9月
建設業
パルプ・紙
化学
医薬品
人材サービス
ガラス・セメント
鉄鋼
精密機器
海運
空運
通信
銀行業
証券業
食品
家電・AV
半導体
総合電機
電子部品
自動車
造船・重機
建設機械
工作機械
鉄道・バス
住宅・マンション
ソフト・サービス
百貨店
コンビニ
スーパー
アパレル
外食
損害保険
放送・広告
化粧品・トイレタリー

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