【産業天気図・食品】原燃料安が前半の追い風、後半は低価格化のボディブローで「曇り」に悪化

予想天気
  09年10月~10年3月    10年4月~9月

食品業界は2009年10月~10年3月が「晴れ」、10年4月~10月が一段後退し「曇り」となる見通しだ。前半は原燃料安と円高で好調だが、後半は商品の低価格化がコスト安効果を目減りさせるだろう。

原料安効果が顕著なのは食肉関連メーカー。たとえば丸大食品<2288>は今10年3月期、営業利益が前期比倍増の勢いだ。元々好採算であるハム・ソーセージなどの加工食品が内食傾向で伸長。さらに原料である輸入豚肉価格も下落したのが要因だ。ただ最大手の日本ハム<2282>は食肉事業の依存度が高く、食肉市況悪化を背景に今期営業減益の見通しだ。

菓子業界も好調。今10年3月期は江崎グリコ<2206>、森永製菓<2201>などの業績が続伸する。チョコレート原料のカカオは高止まるが、小麦・油脂が下落。即席麺・調味料メーカーにも小麦・大豆安が追い風だ。原油価格も昨年の水準から大幅に下落しており、工場の操業にもプラスに働いている。

例外的に苦戦が目立つのは製パン業界。業界最大手の山崎製パン<2212>は不二家<2211>買収効果で今09年12月期は年商拡大ながら、売れ筋の低価格商品へのシフト難航。業界断トツトップの山崎製パンさえ価格下落を背景にした消耗戦に悩む中、中位以下の企業の状況は厳しい。東北から撤退し関東に資源を集中させた、第一屋製パン<2215>は赤字。北海道を拠点とする日糧製パン<2218>も依然低採算だ。

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