【産業天気図・造船・重機】量産品の低迷長期化に円高追い打ち、ただ来期は鋼材価格下落でやや上向き

予想天気
  09年10月~10年3月    10年4月~9月

造船・重機械業界の展望は2009年10月~10年3月は9月予想から一段悪化し、「雨」となる見通しだ。見込み生産で景気に左右されやすい量産品部門の苦戦が長引いているうえ、急速な円高が足元の利益圧迫要因となっている。半年から数年後の売り上げにつながる受注も減少。大手総合重機メーカーの大半が4~9月期決算発表時に、09年度の受注見通しを下方修正した。

三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、IHI<7013>、三井造船<7003>、住友重機械工業<6302>の造船・重機大手5社で、4~9月期決算発表時に期初の受注見通しを据え置いたのは量産品部門を持たない三井造船のみ。5社の受注見通し合計額は5兆8200億円と前期比で21.2%減、期初計画比9.2%減の下方修正となった。量産品部門の低迷に加え、船舶で新造船受注がほとんどないことが響いた。

08年後半からの量産品の苦戦は、現在も尾を引いている。三菱重工と川崎重工は4~9月期で最終赤字を計上したが、いずれも量産品部門の赤字が大きな要因となった。三菱重工では自動車向け過給器(ターボチャージャー)やフォークリフト、印刷機械など、川崎重工では欧米での大型二輪の販売不振が厳しい。両社ともに人員削減を含むコスト圧縮で通期黒字転換を目指す。

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