「没頭できる趣味がある人」に見える人生の景色 自粛生活が続く今こそ考えてみたい

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自分が何に興奮するのかを知るには「妄想」をすることが一番です。焦がれる情景、手にしたい成果や体験などを妄想しましょう。興奮する情景を妄想して脳裏に焼き付けると、その妄想の実現に向けて、あとは身体が勝手に動き出します。ライフワークの原動力は「妄想」です。

本物に触れて圧倒される

ライフワークになりそうなテーマが見えてきたら、「本物に触れてみる」ことで、その熱が一気に高まります。すごい人やすごい場所など、すごいことに触れると気持ちが高まり心が震えます。大抵は自分のちっぽけさと本物が持つ圧倒的な力の差に打ちのめされますが、「スゲーなあ」という気持ちが生まれます。目指す先の憧れ。これがいい意味でライフワークに不可欠な養分になります。

自粛要請で行動が制限される中ですが、本物に触れることはできます。関係する良書を読む、オンラインでその道のプロの動画を見るなど。例えば音楽。楽器を演奏する人はプロの演奏を動画で見る。あるいは説明の上手な方の音楽理論の本で学んでみるなど。ますます演奏が楽しくなるはずです。

独りで始め、仲間を増やしていく

まずは独りで始めることも重要です。友達を誘って一緒に始めるよりも自由度が高く、趣味嗜好は人それぞれですから、自分と誘った友が同じ嗜好であることは稀です。一緒の時間を捻出することも大変。自分のペースで独りで始めることがライフワークの基本です。

そして続けているといろいろな人とのつながりが増えてきます。師匠として尊敬の念を感じる方や自分と趣味嗜好が似通っている方、共感を感じる仲間などが徐々に増えます。そうした仲間とのコミュニティーが生まれはじめると、ライフワークの面白さはさらに高まります。

ライフワークは、これからの時代の必需品

ライフワークは趣味や遊びのことと思われるかもしれませんが、これからの時代、仕事も遊びもますます不可分な時代となります。

『釣りバカ解体新書 みんなが知らない釣りとビジネスの意外な関係 人生100年時代のライフワーク』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。Kindle版はこちら

仕事をライフワークとしてトコトン楽しむ人はたくさんいますし、逆に遊びとしてのライフワークが知らぬ間に仕事になっている人もいます。

人生100年と言われる時代は、ライフワークがないと“おっかない”時代とも言えます。楽しみごとは生涯必要でしょうし、表層的なことはSiriやアレクサに聞けばすぐに手に入るため、人間には相当に深い体験を通じた知識や価値が求められます。つまり、何かのバカになることが仕事の面でも求められます。

ライフワークは自分の価値を高める意味でも必要な投資であり、人生100年時代の必需品です。このゴールデンウィークは、自分のライフワークを見つけたり、深めたりする贅沢な時間として、またとないチャンスかもしれません。

清水 健太郎 フライフィッシャー 兼 コンサルタント

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しみず けんたろう / Kentarou Shimizu

1969年東京生まれ。PwCコンサルティング、IBMビジネスコンサルティングを経て株式会社SIGMAXYZディレクター。

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