国民性のいいところと悪いところは表裏一体だ--『日本辺境論』を書いた内田樹氏(神戸女学院大学文学部総合文化学科教授)に聞く

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--合気道の師範としての教え方もありますか。

合気道で何を教えているか。やる前にプログラムを一覧的に開示しない。道場で何が学べるのか、それは学ばないとわからないと教える。いわれるとおりやりなさい。まだわからないぐらいの、物足りない状況がいちばん伸びシロが大きくなる。

--新年の2010年からは「露出度」を抑えるとか。

11年に定年なので、最後の1年はなるべく学内で学生たちと過ごす。講演も連載もしないつもり。ただ、原稿の執筆はする。これは病気みたいなもので。いままでベストの一日の過ごし方は、朝書いて昼学校に行って、夜稽古をする。これが、武道メインで執筆が副業という感じになる。道場もつくる。

(聞き手:塚田紀史 撮影:引地信彦 =週刊東洋経済)

うちだ・たつる
専門はフランス現代思想、映画論、武道論。1950年生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退後、同大学人文学部助手などを経る。著書に『私家版・ユダヤ文化論』(第6回小林秀雄賞)、『こんな日本でよかったね』『下流志向』『昭和のエートス』『街場の教育論』など。


新潮新書 777円

  

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