BMWが仕掛ける"改造前提"のバイク 排気量1169cc、価格は190万円
独BMWの2輪車部門BMW Motorrad(モトラッド)は、4月18日に新型バイク「R nineT(アール・ナインティ)」を発売する。排気量1169ccの大型ツーリングバイクで、BMW伝統の水平対向2気筒エンジンを搭載、価格は190万円(税金、諸費用除く)だ。
R nineTの特徴は、レトロモダンなデザインもさることながら、ユーザーが改造することを想定して設計されている点だ。たとえば、タンデムシート(後席)をフレームごと取り外してシングルシートのレーサー風に改造できる。純正オプション部品も多数そろえたほか、バイク改造メーカーにも積極的に改造部品やアクセサリの開発を促している。
BMWのバイクといえば、4輪車同様、高性能で完成度が高いプレミアバイクだ。そのブランドポジションをあえて外し、改造用バイクを投入した理由は何か。2輪車デザインの責任者、オラ・ステネガルドBMW Motorrad車両デザイン部長に聞いた。
幅広い客層にアピールしたい
――R nineTでBMWが目指しているものは何か。
R nineTはBMWの2輪部門の90周年を記念したモデルだ。基本的なデザインコンセプトは、新しいバイクでありながらも90年の歴史を追求した。
BMWが特徴とする技術や性能だけでなく、感情的な部分での魅力を持たせることを考えた。手作業の加工も施した燃料タンクなど、職人の技を感じさせる仕上げになっている。
BMWのバイクは、ツーリングやオフロード、スポーツなど、スタイルによってターゲットになる年齢層や社会階層が、比較的セグメント化されている。しかし、今回のR nineTは、幅広い顧客へのアピールを狙っている。実際、ドイツで開催した公開イベントには、いろいろな人が参加していた。また、高齢者にとってはノスタルジックな魅力が、若年層にとってはデジタル機器にはないメカニカル感が魅力的に映っているようだ。
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