香川県が「ゲーム規制」に必死になる根本原因

規制がなければ親も子どもを注意しづらい

経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査「PISA2018」を見ると、日本の15歳の学生たちは、「チャット」「1人用ゲーム」「多人数でのオンラインゲーム」などの利用はOECD平均より利用率が高い一方で、「宿題や学習などでの利用」は逆に低くなってしまっている。

そもそも、子どもの間ではスマホによる消費目的でのインターネット利用が増えており、生産的な活用はほとんどできていない。単純なスマホ・インターネット利用制限は、より一層この傾向に拍車をかける危険性もある。香川県が利用時間制限の対象に関して、インターネット規制と間違われやすいスマートフォンをコンピュータゲームに変更したのは、妥当な判断だったのではないだろうか。

「ゲーム障害」から抜け出すのは超困難

ゲームの長時間利用には悪影響があることがわかっている。2019年11月、厚生労働省の補助事業として国立病院機構久里浜医療センターが10代、20代男女を対象に「ゲーム障害」についての実態を調査したところ、「6時間以上」の人は、学業や仕事に悪影響があったり、心身に不調を感じてもゲームをやめられない傾向にあった。

「学業や仕事に影響が出てもゲームを続けた」(24.8%)、「腰痛や頭痛など体の問題があっても続けた」(40.5%)、「睡眠障害や憂鬱など心の問題が起きても続けた」(37.2%)など、明らかに問題が大きいことがわかる。長時間利用によって実生活や心身に弊害があり、弊害が生じてもやめられないことが1番の問題なのだ。

オンラインゲームは、対戦したり協力プレイするなど、相手がいることが依存を促進させると言われている。同時に、スマートフォンでいつでもどこでも遊べることも、コントロールを難しくしている。

オンラインゲームの依存性の高さは事実であり、子どもだけでコントロールするのは困難だ。また、1度自由に使い始めると、後から制限をかけるのが難しくなる。使い始めの時期に利用時間についての約束を決め、制限機能なども活用しながら、保護者が利用時間をコントロールする手助けをしてあげてほしい。

子どもが、実生活や心身に支障が出ない範囲でコントロールしてネットやゲームを楽しめるようになることを願っている。

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