レクサス「UX」発売から1年、掛け値なしの通信簿 500万円の小型SUVが「月1000台」も売れる理由

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販売台数の数値は月平均1千数百台ではあるが、レクサス車の中で最も販売台数を稼ぎ、それがブランドを力づける役割も果たす、重要な戦略車種といえそうだ。

2020年から中国と欧州で、UXのEV(電気自動車)モデル、「UX300e」が発売される予定だ。日本へは、2021年の導入になるかもしれない。トヨタのEV戦略は、規制により販売しないと反則金の掛かる市場から開始される。そのカギを握るレクサス車が、UXとなるわけだ。

さらに重要性を増す存在に

EVは、床下にリチウムイオンバッテリーを搭載し、その重量は数百キログラムに及ぶ。4ドアセダンでこれを行うと、床が高くなりがちだ。

レクサス初のEV市販モデルとなる「UX300e」(トヨタ)

テスラは、そこを上手にこなしているが、新規参入となる自動車メーカーにとってはSUVでEV化を進めるのが無難で、なおかつあまり大きすぎない車種のほうがいい。その意味でUXは適切な車種だといえるし、プレミアムブランドのレクサスであれば、原価のかさむリチウムイオンバッテリーのコストを吸収できる可能性がある。

レクサスUXの存在は、この先さらにレクサスにとって重要性を帯びていくだろう。発売から1年が過ぎた通信簿としては、まずまずの販売実績だといえる。そして、この先の電動化を含めた商品戦略において、レクサス全体の販売台数を押し上げる大切な駒として育っていくだろう。

御堀 直嗣 モータージャーナリスト

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みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。日本EVクラブ副代表としてEVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

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