レクサス「UX」発売から1年、掛け値なしの通信簿 500万円の小型SUVが「月1000台」も売れる理由

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「レクサスUX」は「Creative Urban Explorer」をコンセプトとするクロスオーバー(写真:トヨタ)

「レクサスUX(以下:UX)」は、2018年11月に発売されたレクサスのSUVだ。

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それ以前にレクサスには、トヨタ「ハリアー」として誕生し、2009年のフルモデルチェンジを機にレクサスブランドへと移行した「RX」と、「NX」という2つのSUVがあるが、UXはそれらとは別に生まれたコンパクトクロスオーバー車である。価格は、397万2222円~544万9074円だ。

販売台数はレクサスでトップ

発売の翌12月に、日本自動車販売協会連合会(自販連)の乗用車ブランド通称名別ランキングの47位にハイブリッドの「UX250h」として顔を出した。UXには、ほかにガソリン車の「UX200」があるが、数字の違いで車名が異なるためか、その後もUX250hとして販売実績が掲載されている。

「UX250h」は2.0リットルガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせるハイブリッド(写真:トヨタ)

販売台数自体は1000台を切る767台だが、実はUX250h以外にレクサス車は50位以内に1台も入っていないのだ。レクサスがプレミアムブランドであるとはいえ、数多くのトヨタ車が車名を並べるベスト50に入っていないことへの驚きがある。

UXは、翌年になっても着実に50位以内に位置を占め、9月には1978台を売って39位に。4~9月の合計では7204台で、その半年間で見ると42位となっており、レクサス車トップの台数である。ちなみにこれに、4ドアセダンの「ES」が続く。

レクサスのSUVの最上級車種であるRXに比べ100万円近くも安いUXや、ほぼ同じ車格のセダン「GS」よりも安めの価格設定のESとはいえ、しっかりとした販売台数を堅持している両車には、消費者を引き付ける何かが潜んでいるのではないか。

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