レクサス「UX」発売から1年、掛け値なしの通信簿 500万円の小型SUVが「月1000台」も売れる理由

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UXから少し話がそれるが、これまでレクサスの4ドアセダンを牽引してきたのは、FR(後輪駆動)の「LS」「GS」「IS」といった車種だったのに対し、ESはFF(前輪駆動)の4ドアセダンである。トヨタ「カムリ」を基にした車種といっていい。

前輪駆動であるがゆえに、全力走行をさせた際の限界性能は、GSなどに比べやや劣るかもしれないが、限界にこだわらず、日常的な快さに特徴を見出したのがESだといえる。したがって、その乗り味は非常に快適で、初代LSが目指した“究極の高級車”という快さをESが体現したといってよいほど印象深いものであった。

そのESの約1カ月後に登場したのが、UXである。SUVというよりも、4ドアセダンやクーペなどとの中間的なクロスオーバーの位置づけだった。

使いやすさとレクサスらしさ

運転席に座ったときの目線はSUVのようにやや高めだが、実はそれほど高すぎず、運転すると4ドアセダンやクーペに近い壮快さも伝え、ESと同じように全力で走らせる限界を追い求めるのではなく、都会で過ごす時間のなかで快く移動できるクルマという感触であった。

外観の造形はSUV的であっても、いざ使ってみると日常的に扱いやすく、身近な印象を与えるクルマに仕上がっている。そこが販売台数にも表れたのではないだろうか。それでいて、外観はいま流行りのSUV的で、なおかつレクサス車であることに間違いない造形要素が採り入れられている。

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