創通「ガンダム安売り」買収が反対されるわけ

バンダイナムコ、版権一本化が直面する関門

ガンダムとツーショットのポーズをとるバンダイナムコの田口三昭社長(撮影:梅谷秀司)

すんなり成立するかに見えたバンダイナムコホールディングスによる創通のTOBに、反対の声が上がっている。

アメリカの日本株ファンド・RMBキャピタルは、反対理由の1つとして、今回のTOBに伴い、創通の創業者と会社の間で金融商品取引法違反が疑われる取引が組み込まれていると指摘している。

創通は無借金で超優良経営

創通の創業は1965年。プロ野球・読売巨人軍の指定広告代理店の巨報堂出身の那須雄治氏らが、巨人軍グッズの企画販売会社として立ち上げた。その後、アニメーション制作事業に参入。1977年にアニメーションキャラクターの版権ビジネスを開始している。

転機となったのは1979年。名古屋テレビ、日本サンライズ(現・サンライズ)とともに制作したテレビアニメ「機動戦士ガンダム」が大ヒット。ガンダムの版権を安定収益源として、2003年4月に店頭公開を果たした。

創通は「スポーツ事業」(プロ野球グッズの企画販売)、「メディア事業」(アニメ作品の制作やキャラクターの広告)、「ライツ事業」(版権ビジネス)の3つを手がけているが、連結営業利益の約6割をライツ事業が稼ぎ出しているとみられる。

店頭公開からの16年間、赤字は一度もなく、無借金で自己資本比率は8割台。財務的には超優良で、年間売上高の1.7倍に相当する、248億円の金融資産(現預金+有価証券)を保有している(2019年8月末)。

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