市場縮小をはね返せるか、ゼネコン一発逆転の秘策《特集・不動産/建設》

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海外工事が躓(つまず)きの石に リスク管理の甘さ露呈

次に海外。海外大型工事は大手ゼネコンの躓きの石となりつつある。

大成建設は前09年3月期に営業赤字に転落、最終損益も大幅赤字となった。業績悪化の理由はいくつかあるが、最大のものは海外の赤字だ。

現在、大成建設が参加している海外巨大プロジェクトには、アルジェリア高速道路(ほかに鹿島、西松建設、ハザマ、伊藤忠商事も参画)、カタール新ドーハ国際空港(ほかにタイのTAV)、トルコボスポラス海峡横断鉄道などがあるが、それぞれ当初予想されていなかった困難に直面している。アルジェリアでは、ゲリラ出没による工期延長。カタールも工期延長。ボスポラス海峡では、大深度と速い潮流の中での難工事による設計変更の続発などだ。

会社側は、どのプロジェクトでどれだけの費用増があったかの詳細の開示を拒んでいるが、工期延長や設計変更に伴う発注者への追加支払い交渉が難航していることは認める。工期中に資材価格の予想を超える高騰などがあったのは事実だが、リスク管理の甘さを露呈した形だ。

海外大型工事での欧米からの入札参加者の多くは、プロジェクトの進行管理を中心に行うコンストラクションマネジメント業者であり、日本のゼネコンのように受注から施工までの全リスクを一手に引き受けることはしない。彼らはリスクの回避・分散、利益確保の手法などに精通しており、日本のゼネコンが大きな後れを取っているのは明らかだ。

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