BMW乗りが「MINI」を一度に2台も買ったワケ 知れば知るほど欲しくなるMINIの「魔力」

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「BMWミニ」のイベントは、若い人、あるいは若いハートの持ち主にアピールするための……しかし……クオリティはしっかり高いファッション・イベントのようだった。

BMWミニは世界の市場から大きな拍手で迎えられた。BMWが手がけることは、安心感とプレミアム・イメージのかさ上げにつながり、短期間にプレミアム・スモールの地位を確実なものにした。

初代ミニはほとんど見かけなかったアメリカでも、2代目ミニはあっという間に目立つようになった。とくに、LAのお洒落なエリアあたりでは、しかるべき人たちのファッション・アイテムとして受け容れられたことはすぐわかった。

僕はむろんミニが大好き……でも、自分のものにしたのは遅かった。2014年、クーパー・ベイズウォーターとクーパーS・ハイゲート・コンバーチブルを買ったのが初めて。

当時はBMW・3シリーズ・クーペに乗っていたが、なんとなく6シリーズ・クーペが気になっていた。僕は、基本的に大きなサイズのクルマは好きではない。でも、6シリーズのルックスは気になって仕方がなかった。

で、ある日、BMWデーラーに6クーペを見に出かけ、大いに心は揺れ動いたのだが……帰りがけ、併設するミニのショールームに寄ったのが思わぬ事態を招いた。

これもなんとなく気になっていたデザインモデルの「クーパー・ベイズウォーター」と「クーパーS・ハイゲート・コンバーチブル」が並べて展示されていたのだ。

もうモデル末期だったが、「カッコいいものはいい!」で、一瞬の後に、家内共々「いいね!!!」状態になってしまった。どちらか1台だけの展示なら、あまり強くは響かなかったと思う、、が、2台を一緒に見たことで「ズシーン!!」ときた。

その場で「これ下さい」

6クーペはきれいに頭から消えて、2台のデザイン・ミニのコンビネーションに取り憑かれてしまった。6クーペの姿は家内も大好きだったが、サイズが大きいことに引っ掛かっていた。でも、ミニなら「大ウェルカム!!」

といったことで、その場で「これ下さい」になってしまった。2台を一度に買ったのは初めてだったが、躊躇は一切なかった。もう、嬉しくてしょうがなかった。帰りは二人ともルンルンだったのはいうまでもない。

2台のミニとの生活は、想像した通り楽しかった。ガレージに2台が並んでいるのを見る度に、「いいなぁ!!」と悦に入っていた。

その後、「長距離はちょっときついよね」となり、アウディ・Q3クアトロを買い足したが、この3台のコンビネーションも絶妙だった。

最新のミニは乗り味も走り味もグンとよくなっている。が、サイズが「僕のミニ観」にはちょっと馴染まない。「スモール・プレミアム」と呼ぶのにもやや抵抗を感じている。

(文/岡崎宏司)

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