バカ丁寧化する日本語 敬語コミュニケーションの行方 野口恵子著

バカ丁寧化する日本語 敬語コミュニケーションの行方 野口恵子著

本書にある問題。漁村の朝市で、笑い皺がいっぱいのおばさんが客に声を掛ける。なんと言っているか。

A「どうぞ、よろしかったら召し上がっていらしてください」、B「おいしいですよ。食べてってください」、C「ほれ、うめえから、食ってけ」

どれが正解とも言えないが、Cが一番しっくりくる。つまり、おばさんの笑顔ともてなしの精神が、敬語など不要にしているわけである。逆に、バカ丁寧な敬語が氾濫する現代社会は、想像力の欠けたマニュアル化された敬語を使っているだけで、相手への真の敬意など持ちえていないと著者は説く。

日本語教師である著者が、敬語の使い方、コミュニケーションのあり方を考察する。

光文社新書 798円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • コロナショック、企業の針路
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「賃料補助」は焼け石に水<br>飲食店を追い込む“遅い政治”

多くの飲食店経営者が自粛要請に応じています。政治に求められるのは救済プランの素早い策定ですが、与野党案が固まったのは5月8日。せめて第1次補正予算に盛り込まれていれば――。永田町の主導権争いが、立場の弱い人たちを苦しめています。