今年は2000億円突破?スマホ広告の現在地 スマホ広告国内最大手のトップに聞く
1年で2倍近くに拡大
――スマホ広告市場が、すさまじい勢いで伸びています。
今から1年前に、2013年のスマホ広告市場は1100億円程度に拡大すると見ていましたが、結局、締めてみると1652億円まで成長しました(市場規模の数字は推計値、以下同)。2012年は856億円でしたから、2倍近くまで広がったことになります。
通信事業者によるLTEなどの高速回線サービスの拡充が進み、スマホで動画や書籍、音楽、ゲームなどのデジタルコンテンツの利用が促進されました。さらに、eコマース事業者がスマホ向けのサービス対応を加速して、ユーザーを獲得する、呼び込むという流れができました。そこが思ったよりも進んだようですし、今後ももっと進むでしょう。ユーザーのネットによる商品・サービスの消費活動におけるスマホの重要性が、ますます高まっています。
特に、ゲームの伸びは大きいです。スマホゲーム市場は据え置き型と同じぐらいまで成長しています。それでも、スマホは日本全体で5000万台ぐらいしか普及していない。まだまだ増える余地があり、主婦や若い女性など対するゲームなどが増えて、それらの人たちに対するマーケティングのニーズが高まってきます。
スマホは24時間手放せない生活必需品になっていて、ないと禁断症状が出るようなものです。プライベートな空間にあり、そこでフェイスブックとかのソーシャルメディアに接続したり、ゲームを楽しんだり、グーグルで検索したりと、可処分時間を使う用途が出ています。ガラケー(従来型携帯電話)ではなかった要素です。