スカイライナー大増発、「夜の成田」不便は解消? 空港開港時間延長に合わせダイヤ改正
ダイヤ改正で、1日当たりのスカイライナーの運転本数は現在の59本から82本(41往復)に増加。京成上野発は毎時00分・20分・40分発、成田空港発は毎時19分・39分・59分発が基本となる。京成上野発は朝5時40分~17時40分発まで、成田空港発は9時59分~20時発まですべて20分間隔となる。
20分間隔になることで、事前に時刻表をチェックしなくても好きな時間に乗車しやすくなる。万が一乗り遅れても20分待てば済むという安心感は非常に大きい。さらに、JR東日本の特急「成田エクスプレス」も基本的に30分間隔で運転されていることから、2つの有料特急列車を合わせると1時間に5本体制となる。
成田空港から東京駅へ向かう場合、直通の成田エクスプレスを利用する場合と、スカイライナーを利用して日暮里で山手線に乗り換えた場合の所要時間はどちらも50分~1時間程度で大差ないことから、空港到着後に最速で都心方面へ向かいたい場合は、先に発車するほうに乗ればいい。成田空港駅や空港第2ビル・第3ビル駅で待たされる時間は短くなりそうだ。
深夜の都心アクセスも改善
もう1点、利用しにくかったのが深夜の成田空港から都心へのアクセスだった。
筆者が執筆した「成田空港『LCC活況』を手放しで喜べないワケ」(2017年7月26日付)でも指摘したが、LCCは夜遅い時間帯の到着便が多く、飛行機の遅延で都心に出られないケースが時々発生している。これまでのスカイライナーの最終列車は22時30分発で、高速バスも23時過ぎが最後となっている。公共交通機関利用の場合は、LCCの遅延で深夜に到着すると朝まで空港内で過ごすしかないこともあった。
だが、今回のダイヤ改正で深夜の都心アクセスも大きく改善された。スカイライナーの成田空港発最終列車の時刻が、今回のダイヤ改正で繰り下がったのだ。
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