ソフトバンク孫社長「まだ満足していない」

買収に次ぐ買収で最高益大幅更新だが

「20年で遠くへ来たが、まだまだ満足しない」と孫社長

「1994年に上場してから20年。思えば、ずいぶん遠くへ来たもんだ。それでも、まだまだ満足していない」。ソフトバンクの決算会見は、孫正義社長のこんな言葉からスタートした。

ソフトバンクは12日、2013年4~12月期決算を発表した。営業収益は前年同期比94%増の4兆5617億円、営業利益は同46%増の9242億円、純利益も58%増の4882億円と大幅な増収増益で、過去最高を更新した。孫社長は、米国スプリントの買収や子会社の新規連結による一時的な利益計上がなくても増益だったことを強調した。

今回、4~12月期の営業収益には、7月に子会社化した米スプリント(売上高1兆6844億円)のほか、イー・アクセスとガンホー・オンライン・エンターテイメント(連結は4月から)、ウィルコム(同7月)、スマホゲームのスーパーセル(同11月)が加わった。また、ガンホーとウィルコムの連結化に伴う一時的な評価益2539億円も業績を押し上げた。

ただ、既存の主力の携帯電話事業でも、ソフトバンクモバイルが契約純増数でトップを維持し、228万件の純増を記録。他社が苦戦している販売台数は前年比46万台増の988万台となった。すでに決算を発表していたガンホーは営業利益が前期比10倍(12月本決算)と大躍進、ヤフーもディスプレー広告の伸びなどで好調な伸びを示している。

その一方で、米国スプリントは581億円の赤字。中間決算時には、旧ネクステルのネットワーク閉鎖の影響で契約数が減少していたが、今回は増加に転じている。だが、リストラ関連費用や子会社化によって計上した顧客基盤の償却費870億円などが赤字の要因となった。1~3月期も引き続き費用が先行するもようだ。

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