ダイハツ「新型タント」買うならどのグレードか 競争激しいジャンルでの差別化ポイントは?

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7月に発売した「タントX」(写真:ダイハツメディアサイト)

とはいえ、やはりファミリーカーとして使うのであればNAエンジンでは物足りなさを感じるシーンがあるのもまた事実。ターボモデルとXグレードの差額は7万5000円(標準車は9万円)ということもあり、できればターボモデルをチョイスしたいというのが本音だ。さらに後述するメーカーオプションでもターボモデルでしか選択できないものもあるのである。

ターボモデルを選びたい理由

先進安全装備は基本的に標準装備となるタントだが、ライバル車に先駆けて「全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)」と「レーンキープコントロール」を備える「スマートクルーズパック」が用意されるのが特筆すべき点だ。

タント カスタム(写真:ダイハツメディアサイト)

ただし、このオプションはターボエンジンを搭載する「Xターボ」と「カスタムRS」でしか選択できないため、前項で“ターボを選びたい“と言った理由の1つだったのである。なお、このセットオプションはXターボで5万5000円、カスタムRSで5万円。運転席シートリフターやチルトステアリング、ETCユニットなどもセットで装着されるため、破格の安さと言えるだろう。

なお、タントの全車速追従機能付きACCは、完全停止まで制御してくれるものの、停止保持は2秒間だけでその後はドライバーがブレーキを踏まないとならない。日産デイズ/三菱eKやホンダN-WGNにはすでに停止保持付きのものが搭載されているので、そちらが横展開されるのを待つというのも選択肢の1つかもしれない。

一方、クルーズコントロールは不要という人でも「コンフォータブルパック」は選択しておきたいところ。スマートクルーズパックに含まれる運転席シートリフターやチルトステアリングに加え、360°スーパーUV&IRカットガラス、シートバックテーブル、シートヒーターなどが3万5000円(4WD車は3万円)で装着される。そもそも標準装備していてほしい装備ではあるが、実は不要と思うユーザーが少なくないのかもしれない。

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