『ボーナス過去最高とは言うけれど』(34歳男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談

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『ボーナス過去最高とは言うけれど』(34歳男性)

終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。

CASE:16

『ボーナス過去最高とは言うけれど』(34歳男性) 
 
<相談者の悩み>

 はじめまして、いつも楽しく拝見しています。現在34歳、建設会社勤務の男性技術者です。

 建設業界も、ようやく不況のトンネルを抜け出たようで、各社業績も上向き傾向です。我が社も一昨年から前年比10%以上の増益を続けており、社内もずいぶんと余裕が出てまいりました。

 ところが、です。一時金こそ、それなりに増えはしましたが、昇給はまったく実施されません。定期昇給はもちろん、ベースアップまで、ここ7年間据え置き状態です。

 記憶では、定期昇給については「営業赤字を脱するまで」という説明だったように思うのですが、黒字化して2年、いまだに復活の兆しはありません。組合の委員に聞いても「よそもそうだからしょうがない」とのこと。確かに、ニュースなどを見ても、一時金で上乗せというのが主流なようです。

 ただ、ボーナスが増えるのは嬉しいのですが、本音を言えば、やはり昇給が欲しいところです。業績によっては大きく上下するボーナスだと、怖くてローンも組めません。

 もっと言えば、我々のような30代前半の中堅社員は、これからどんどん昇給していってナンボという感覚です。いくら「今年の冬の賞与は基本給4か月分だよ」と言われても、もとの基本給が低い以上、ものすごく損な気分になります。

 もう一時金重視の流れは変わらないのでしょうか?それとも、うちの会社の人事制度にどこか問題があるのでしょうか?

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