ポルシェやアウディが「SUVクーペ」投入の理由

人気の高いSUVカテゴリーで細分化が進む

ではカイエンクーペはカイエンと、Q8はQ7と、どのような差別化をしているのか。ボディサイズを見ると、カイエンクーペは全長4931mm、全幅1983mm、全高1676mmで、Q8はそれぞれ4995mm、1995mm、1705mmとなっている。既存の2車種との比較では、背が低くなっているだけでなく、長さや幅も違う。

Q8はQ7よりやや全長が短くなっている。これはQ7が3列シートだったことが大きい。Q7の2列シート版という意味も持たせているのだろう。クーペという言葉から連想するルーフラインではないが、リアクォーターピラーの角度は寝ている。Q7はキャビンが四角すぎると感じている人にとっては朗報だろう。

「911」を思わせる姿形

逆に全幅は拡大している。これはトレッド(左右タイヤの間隔)を広げて太いタイヤを履き、これらをカバーするフェンダーを張り出した結果である。背が低くなっていることと相まって、クーペにふさわしい走りを目指したことがわかる。

ポルシェ「カイエンクーペ」(写真:ポルシェ)

カイエンクーペもまた、カイエンより太いタイヤを履くものの、トレッドや全幅は逆に狭くなっている。ただし全長については、逆にやや長い。

真横からの眺めでは、「911」を思わせるなだらかなルーフラインやサイドウインドーが印象的だ。少し前に書いた911の記事で、911は空冷時代のデザインから飛躍しすぎると人気が薄れることを書いた。911に似たサイドビューを持つカイエンクーペはポルシェファンからも支持されるだろう。

フロントマスクはカイエンとほぼ同じなのに対し、リアはテールゲートの角度が異なるほか、ナンバープレートがゲートからバンパーに移されたことも目をひく。これも911に近いイメージを抱かせる。

一方のQ8は、グリルが横に広がり、Sラインパッケージと呼ばれるスポーティな仕様ではグレーのフレームでグリルの周囲を覆っている。少し前までのアウディのシンプルかつスマートな造形とは異なる印象だが、大型ミニバンの巨大なグリルを好む人が多い我が国をはじめとするアジア諸国では、好評を博するだろう。

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