2005年には、サーベラスなどを引き受け先とする総額1600億円の第三者割当増資を決定。翌2006年には組織を再編し、持ち株会社である西武HDを設立した。持ち株会社を頂点とするガバナンス体制を作るとともに、創業家である堤家の影響を希薄化させる狙いもあった。
多くの出資先の中からサーベラスらの投資ファンド(当時は日興プリンシパル・インベストメンツも出資)が選ばれたのは、ホテルや運輸・レジャー関係の実績が豊富だったからだという。
後藤社長は当初、そうした体制整備や企業価値の向上を実現させ、2008年3月期の決算をベースに上場する考えでいた。その際に標榜していたのが「早期にかつ良い形での上場を目指す」という言葉だ。
仮算定株価にサーベラスが難色
しかし、2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災といった外部環境によって上場するタイミングを逸していく。それでも2012年には株式市況も落ち着き、上場廃止による損害賠償請求等の訴訟にもメドがつき、上場への条件が整う。だが、今度は大株主サーベラスとの間で交渉が難航する。
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