『異常に転勤が多い会社に困っています』(34歳・男性) 城繁幸の非エリートキャリア相談

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『異常に転勤が多い会社に困っています』(34歳・男性)

終身雇用の崩壊、成果主義の導入などにより、日本人の「働き方」は激変。その結果、自身のキャリアに迷えるビジネスパーソンは増えていくばかりだ。これまでの古い「昭和的価値観」から抜けだし、新たな「平成的価値観」を身に付けるためにどうすればいいのか。日本の人事制度を知り尽くした城繁幸氏が、あなたの悩みにお答えします。

CASE:25

『異常に転勤が多い会社に困っています』(34歳・男性)

<相談者の悩み>
 
 はじめまして。今年34歳になる都内不動産関係の営業職です。一応、全国展開している準大手の総合職で、入社以来ずっと今の会社で働いています。

 これといって特徴のない会社ではありますが、一つだけ困った慣習があります。それは転勤が非常に多いということです。20代の間はそうでもないのですが、30歳を越えたあたりからばんばん転勤が増え始め、私もこの4年間で既に2回、とうとう先日3回目の辞令が出るにおよんで、このままこの会社にいても良いものかと、筆をとった次第です。

 ちなみに、これは私だけに限った話ではなく、社内の男性総合職はみな似たり寄ったりの状況で、5年以上同じ営業所勤務の人間は、非管理職では見たことがありません。

 本当にそれだけ人員が偏っていて、転勤させないとだめかと言うと、全然そのようには見えません。たとえば東京内でローテーションさせるだけで十分対応可能な店舗に、わざわざ地方から持ってきて、逆に都内から地方に飛ばすようなことが多々見られるのです。

 なぜ会社はこんなに転勤をさせるのでしょうか?また、社内での解決法はあるのでしょうか?

 ちなみに、辞令が出てしまうと、もう断れる雰囲気ではありません。「イヤなら辞めろ」くらいの社風です。人事制度は年齢給ベースの古いタイプです。

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