フィエスタはアメ車のイメージを変えるか 7年ぶり、フォードが日本市場に小型車を投入
輸入車が年々シェアを高めている日本国内の自動車販売市場。また1つ新しい顔ぶれが加わろうとしている。
米自動車大手フォード・モーターの日本法人、フォード・ジャパン・リミテッドは2月1日、新型コンパクトカー「フォード・フィエスタ」を日本市場に投入する。価格は229万円(税込み)。これまで日本ではSUV(スポーツ用多目的車)を中心に展開してきたが、そこに中高年層に人気が高まっている小型車種を加えることで、シェア拡大を目指す。
「アメリカの“マッスルカー”だけがフォードではない」。フォード・ジャパン・リミテッドの森田俊生社長兼CEO(最高経営責任者)は、そう力を込める。
フィエスタは、1976年の初代モデル発売以来、欧州を中心に累計1500万台の販売実績がある人気車種だ。各社がコンパクトカーの販売に力を入れる中、2012年には小型車セグメントにおいて、フォルクスワーゲン(VW)の「ポロ」などを押さえ、世界販売台数で首位に立った。
その最新モデルが、2013年に欧州、米州で投入されたのに続き、日本でも2月から販売される運びとなった。2007年の販売休止以来、日本市場では7年ぶりにフォードの小型車がお目見えすることになる。
走りとデザインの二兎を追う
新型フィエスタの目玉の1つは、新開発した「1.0リッター エコブースター」エンジン。3気筒で総排気量997ccと、フォードの有する中で最も小型のものだ。直噴(気筒内直接燃料噴射)技術に、ターボチャージャーも装備することで、燃費性能と動力性能を両立させた。2012年、2013年と連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を獲得するなど、外部からの評価も高い。
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