大胆予測!2025年に起こりうる金融の大変革 フィンテックを軸に描く近未来ストーリー
2025年4月の近未来
2025年4月18日、鈴木和夫さん(仮名、32歳)は東京の四ツ谷駅から徒歩1分のところにある無人レジコンビニ「アマゾンゴー四谷店」でランチを買っていました。この場所には、3年前までメガバンクの店舗がありましたが、現在では同じ建物の5階に「空中店舗」があるだけです。そのメガバンクの支店では現在、法人取引に特化した店舗展開をしています。
アマゾンゴーは2025年4月現在において北米で5000店舗を超え、4年前から実験的にスタートした日本でもすでに300店舗を超える状況になっています。四谷店はアマゾンゴーが日本で展開する3つの店舗フォーマットの中でも最も店舗面積が広いものであり、イートインスペース以外にもオープンカフェスペースが併設され、利用者は自由に仕事や勉強ができるようになっています。
メガバンクの店舗だったこともあり、アマゾンゴーの入り口外右側のスペースには同銀行のATMが置かれています。もっとも、今この銀行がATMを置いているのは都内でも30カ所に減っています。ちょうど今、初老の男性がATMを使って通帳を記帳していましたが、通帳も今や有料制となっており、顧客はデジタルベースで口座を管理するのが一般的になっています。
鈴木さんも銀行口座の管理はデジタル銀行アプリですべて行っています。通帳は今や高額の「レガシー」となりましたが、それでも希望者にはまだ提供されているのです。ATMの用途も近隣の商店で現金が使われたときの入金や、引き続きキャッシュレスに強い抵抗感を持つ人などに限られています。
使いたい人にはそのための選択肢が残されているのが日本らしい展開であると評価されています。鈴木さんは、同じ建物の5階にあるメガバンクの法人専用店舗に、一度だけクライアントと行ったことがあります。中国企業を買収するのに世界初の画期的なスキームを開発するということで、銀行の投資銀行業務担当者とリアルなミーティングを行いました。2025年においても、専門性が高く信頼性が必要な取引は銀行に任せたいという人が少なくないようです。
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