日産「ジューク」いまだに根強い人気を誇る理由 発売から8年余り、次期車の姿はどうなるか

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世界的に食料や清潔な水を手に入れられない人が8億人前後いて、地域紛争が絶えることはないが、比較的安定した生活を続けられるクルマ社会に生きる人たちが、身近に心を癒やせる車種としてコンパクトSUVを求め、それらから実用性のみを満たす凡庸さを超えた刺激を同時に得られることを望んでいる。

新たなる価値の創造を期待

ジュークの後に登場したヴェゼルは、C-HRに抜かれたとはいえ長いモデル寿命を維持している。そしてジュークも数は減らしながら残されている。なおかつジュークは、後発の各コンパクトSUVと比べてもなお、強い存在感を放つ。

ここに至り、次なるジュークの登場も期待したいところではないだろうか。異彩を放つ内外装の造形はもちろんのこと、それぞれのコンパクトSUVが個別の装備や魅力を身に着けているように、次なるジュークもまた新たなる価値の創造を期待せずにはいられない。中でも、日産独創のモーター駆動によるさまざまな運転機能は、今日のジューク所有者も気になる装備ではないだろうか。

電動化で世界を牽引し、またモーター走行であるからこそほかではまねできない運転感覚や、プロパイロットなど自動化へ向けた各種運転支援機能を含めながら、コネクティビティという次なる価値をどう採り入れてくるかも楽しみだ。

メルセデス・ベンツAクラスが装備する「ハイ、メルセデス」ではないけれど、「やぁ、ジューク」と言ってクルマと会話しながら快適な友としての付き合いがはじまり、電動のコンパクトSUVで暮らしに彩を出せたら楽しいだろう。

御堀 直嗣 モータージャーナリスト

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みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。日本EVクラブ副代表としてEVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

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