客単価全国1位!ある地方コンビニの仕掛け 福井で熱烈支持「オレボステーション」の凄み
ランチバイキングを実際に試してみると、リピーターが続出するというのも納得できる。毎日、約30種類並ぶというお惣菜は、店内キッチンで調理されたできたて熱々の料理などが並び、どれもおいしそう。しかも、あれこれ悩みながら容器いっぱいに盛っても500グラムで540円(税別)という安さ!
ちなみに、広報の石倉さんのお気に入りは、だし巻き卵、さばの味噌煮、ポテトサラダ、中華クラゲだそう。たくあんのうま煮やソースひれかつといった郷土料理もおすすめだ。
食堂とコンビニも大充実
バイキングだけではない。店内には券売機が設置されており、うどんやそばといった麺類、カレー、かつ丼などの丼ものまで注文できる『オレボ食堂』があり、店内で食べることができる。
もちろん、コンビニ商品も充実している。広い店内は地元のパン屋さんや農家のローカル食品からナショナルブランド商品、社長や企画室長が全国を回って探し出した逸品までそろう。洗剤などの日用品もありスーパーなみの充実ぶりだ。
「店の出入り口を中心に設置して、コンビニも食堂もどちらも利用しやすいようにしていますが、売り上げの6〜7割は店内で調理した惣菜やお弁当です。地元のお客様に飽きられないように常に新しい商品をスピーディーに開発するようにしていて、社員がテレビや雑誌で見た料理を作り、企画室長のゴーサインが出たら即、店頭に並ぶこともあります」
石倉さんによると、惣菜が売れる背景には、福井県が共働き世帯日本一であることも関係するという。
「私の周りでも仕事帰りに買っていくという人は多いですね。夕方以降は惣菜のみのバイキングも人気です。こんにゃくの甘辛煮や里芋の煮っころがしなど、家庭で作るにはひと手間かかるおかずを買っていく女性の方が多いですね」
店内調理に力を入れるということは、そのぶん、手間も増える。効率化を重視する傾向にある大手には決してまねできない戦略だろう。
「よくフランチャイズ契約や全国展開のお話もいただくのですが、いまのところは考えていません。規模が大きくなれば管理の目が届きにくくなり、質の低下につながってしまいますので。
今後は、お客様のご要望に合わせて、さらにメニューを増やすなど、既存店のリニューアルに力を入れていく予定です」
ほかにもセルフレジやキャッシュレスでの決済、AIロボットの導入も検討しながら顧客の利便性を追求していくという。ローカル愛にあふれながら、常に時代の数歩先をいくオレボから目が離せない!
福井に行かなくてもオレボの健康的なおいしいお惣菜を試したいという人におすすめなのがオンラインショップ。各種バラエティーセットから単品での購入も可能。冷蔵庫で長期保存できるので、お弁当や夕食のおかずに1品ほしいときに便利! 詳しくはHPへ
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