お金に悩む「ごく普通女子」の決定的な特徴 20・30代でこっそり借金する女子が増えている

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当然、整理整頓も大の苦手です。もちろん、例外はありますが、借金癖があったり、お金が貯まらなかったりする人のお財布はたいてい以下の状態になっています。

・お財布の中にたくさんのレシートが入っている
・紙幣の向きがそろっていない
・クレジットカードが3枚以上入っている
・数カ月以上使っていないポイントカードが入っている
・お財布自体が汚れている

なぜでしょうか。お財布には、その人の考え方や心の状態が反映されているものです。それがお金の使い方として出てしまったのが、借金と言えるのではないでしょうか。こうした人は同様に、部屋の中も散らかっていたり、冷蔵庫の中に腐りかけた食材が残っていたり、クローゼットの中も雑然としていたりする傾向にあるようです。「脱ズボラ」を目指して、まずは、自分の身の回りを整理しましょう。

「パパ活」が疑われるレベルになったら危ない

さらにこのタイプの女性は、「周りからどう見られているか」をとても気にする傾向にあるようです。例えば、バッグや靴、洋服などのブランド。「このバッグ30万円もするのかー、高いな。あまり好みではないな……」と内心思いながら、「でも、レア物だから、このバッグを持っていたらみんなからすごいと認められるな」とつい、他人からの評価が気になり買ってしまったというケース。

最近では、インスタグラムやツイッターなどのSNSに投稿し、「いいね」欲しさから、本来必要のない、身の丈に合わない高額な物やサービスを借金して購入するケースも少なくないようです。

私の知り合いのある20代女性は、一見普通の女性社員に見えますが、彼女のインスタをのぞくと、セレブ感漂う生活の様子が展開されていたのです。超がつくほどの高級レストランで頻繁に食事をしたり、高級ホテルに宿泊したり、海外旅行を楽しんでいる様子がアップされています。

普通の社員さんのはずが、「パパ活(お金持ちの中高年と食事やデートする対価として、お金をもらうこと)」でもしているかのような豪勢な生活ぶりだったのです。よくよく話を聞くと、インスタ映えしそうなものに次から次にお金をつぎ込み、気づけば、キャッシングを利用しないと生活が維持できなくなっていたのだとか。

一度見栄を張ると、つねに最新の流行を追ったり、ブランド品を身に付けずにはいられなくなり、そのループはなかなか止められないのです。さらに、そんな“セレブ”な装いにふさわしくなるべく美容にも投資するので、借金は減るどころか、かさむ一方です。

こうして他人の評価を気にして生きていると、男性と交際する際も、「友人に自慢できる有名企業に勤めている人がいい」「彼のことは好きだけど、バツイチの人と結婚すると親に反対されるからやめたほうがいいかな」など、他人の価値観に流されてしまいます。

大切なのは、物やサービスを買うにしても、誰かと時間を過ごすにしても、自分自身が価値を感じるかどうかを軸に考えることです。お金を貯められる人は、自分の価値観をよく知っていて、自分にとって価値があるものにしか、お金も時間も使いません。借金地獄に陥らないためには、他人の価値観から解放されて、自分の価値観をよく知ることから始めることが大切ではないでしょうか。

高山 一惠 ファイナンシャルプランナー(CFP)

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たかやま かずえ / Kazue Takayama

株式会社Money&You取締役。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、(株)Money&Youの取締役就任。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場「FP Cafe」を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評。著書は『やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)、『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』(河出書房新社)、『パートナーに左右されない自分軸足マネープラン―ひとりでも生きていける力を身につけよう』(日本法令)など多数。

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