軽トラックが集う「市場」の意外と熱い現場

宇都宮で開かれた全国軽トラ市に行ってみた

軽トラ市の会場となったオリオン通りは、週末ということもありにぎわっていた(筆者撮影)

「軽トラ市」を知っているだろうか。さまざまな業種の商人が品物を持ち寄り、地域住民が品物を買う場を、軽トラックを使って行うものだ。2005年に岩手県雫石町で始まったと言われており、いまでは全国100カ所近くで開催している。

2014年からは全国軽トラ市なるイベントも行われており、これまで雫石町、愛知県新城市、宮崎県川南町、静岡県磐田市で開催されてきた。ちなみに第3回までを開催した3つの自治体の軽トラ市は規模が大きく、3大軽トラ市と呼ばれるそうだ。

軽トラ利用率の高い、地方発のムーブメント

ここまで出てきた地名でおわかりのように、軽トラ市は地方発のムーブメントである。逆に東京都では開催されたことがない。東京には軽トラを使っている人が少ないからであろう。

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全国軽自動車協会連合会の統計によると、2017年の軽商用車の販売台数は39万9974台で、軽乗用車の144万3367台の約28%となる。うち2ボックスタイプのボンネットバン1万6373台、ワンボックスタイプのキャブオーバーバン20万1873台、トラック18万1728台となっている。

興味深いのは都道府県別の販売台数だ。軽商用車のライトバン(ボンネットバン+キャブオーバーバン)は東京都、神奈川県、大阪府がトップ3なのに対し、軽トラックは愛知県、長野県、兵庫県という順番なのである。

静岡県から緑茶の販売にやってきた軽トラ

東京都や神奈川県でライトバンの販売が多いのは、インターネットショッピングで小口配送が増えているからだろう。しかしその東京都はトラックでは愛知県の半分以下で、青森県や秋田県に近い。長野県が2位に入っていることを含め、やはり農業をはじめとする現場の需要が多いことがうかがえる。

5回目となる今年の全国軽トラ市は、11月に栃木県宇都宮市で行われた。県庁所在地としては初であり、人口50万人以上の都市での開催も初めてとなる。

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