本物のお金持ちは普段何を食べているのか

プチ贅沢ばかりの「偽セレブ」は本物じゃない

そんなセントーサ・コーブの3階建てで暮らすアジア人富裕層のご自宅に招かれ、夕食を何度かともにしたことがあります。その食卓は意外なほど質素でした。もちろん、何か意地悪をされたわけではありません。メード(使用人)さんが作った野菜のパスタ、野菜炒め、スープの3品に水のみで、別の日も同じようなメニューでした。突然、夕食をご一緒することになったので、家族の夕食を分けていただいたのですが、普段は本当に質素な暮らしをしているようです。

また、セントーサとは別で、ブキティマという広い豪邸が多く立ち並ぶ、古くからのお金持ちが住む地区があります。『クレイジー・リッチ・アジアンズ』(邦題:クレージー・リッチ!)というシンガポールを舞台にした映画が日本でも話題になりましたが、映画で出てきた、「主人公の友人宅」のような広い豪邸がそこかしこにあります。

そのブキティマ地区に暮らす富裕層宅に招待されたときのことです。メゾネットのマンションタイプでしたが、エレベーターもついている2階建てで、日本では見たことのないくらい広いスペースでした。そこのおうちでご馳走になったのは、ご飯に野菜炒め、メイン(肉や小エビなど)、スープに水でした。スープの具も海藻や豆腐のみ、メインもお肉やエビがドン!という感じではなく、小エビなどを揚げたり、炒めたりしたものでした。これが定番メニューなのです。メードさんを雇っているのでは?と言われたらそれまでですが、1人当たり500円もあれば十分食べられるメニューです。

日本人の富裕層のほうが、おもてなしは豪華?

日本人の富裕層宅に招かれると、まずシャンパンなどのおしゃれなドリンクが出てきて、なくなるとすぐに注いでくれます。お菓子やらお酒やら何品も出てくることが多く、テーブルもおしゃれにコーディネートされていることがほとんどです。しかし、そういったおもてなしは、シンガポールのセレブ宅では皆無でした。

髙島屋のショッピングセンターなどがある、オーチャードという中心街の近くに住む欧米人の一戸建てに招かれたときも、ティーバッグの紅茶を振る舞ってもらっただけだったので、かえって気が楽でした。普段自分が飲食しているものをシェアしてくれるだけで、気合いを入れてもてなしている感じではないのです。

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