結婚10年「元専業主夫」が33歳で離婚した理由 外で稼ぐ妻との力関係や不貞に悩んだ果てに

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ある日、光一さんは、寝ていたゆかりさんのガラケーが開きっぱなしなのに気がついた。ふと目をやると、そこには見慣れないアドレスからのメールが、ずらりと並んでいた。

「妻のガラケーを見た瞬間、過去2年間の不倫相手との6000通のメールが出てきたんです。怒りとか悲しみとか通り過ぎて、『うわ~、すごっ!』と、とにかく圧倒されている自分がいました。当時は、まだガラケーの時代だったから、一言だけのメールがいっぱいあるんです。

『おはよう』とか、『今度は、どこで会おう』とか、『この日にディズニー行こう』とか、あとはエッチなやり取りもあったし、本当にお互い四六時中メールしていたようだったんです。俺の悪口もあったし。完全に不倫相手と2人の世界に入りきってるんですよ」

ゆかりさんの不倫が始まったと思われる2年間に、光一さんはすぐに思いを巡らせた。メールの日付と照合すると、ゆかりさんが朝帰りをした日や、ゆかりさんが実家に帰った日も、実は不倫相手と会っていたということが判明した。

そして、なんと妻の不倫相手は、中学の同級生のITプログラマーで、光一さんとも共通の友人だった。

「俺、そいつの家に、遊びに行ったことあるんです。すごく見覚えのあるCDがあった。『え、これ、ゆかりも最近買ったやつやん』『え、そうなん?』と。今考えると馬鹿ですよね。

そいつ高校生の頃から、妻のことが好きだったみたいで、虎視眈々と妻のことを狙っていたみたいです。その時はまったく気づかなかったけど、向こうからゆかりに、アプローチをかけていたみたいですね。根暗な感じのやつで、よりにもよって、なんでこんなヤツなんだと思ったら腹が立ってきました」

光一さんは、すぐに寝ている妻を起こした。最初はしらを切っていたが、携帯を突きつけると、動かぬ証拠に観念したのか、妻は急に押し黙り、「わぁぁぁ」と、声を上げて泣き始めた。そして、「ごめんなさい」をひたすら繰り返して、不倫を認めた。そのアドレスからは、ラブホでコスプレしてる写真、縛られている写真などが続々と出てきた。

「不倫を見つけた時は、嫌だしむかついたけど、どこかホッとしている自分もいた。これでやっと離婚できる、ピリオドがつくって思いましたね。不貞は仕方ないと思うんです。魔が差すというのもあると思う。でも、収束させる努力は必要だと思うし、終わらないんだったら、こっちを切ってくれたらいい。それがきっかけでみんなの人生が変わってるから、罪深いなとは思いますが……。結局、その期間は、俺と子どもに全部しわ寄せがきていたんですよね」

専業主夫は辛かった

光一さんの専業主夫生活は、ある日、突然、終わりを告げた。ゆかりさんは、不倫相手と破局して、ある日突然前触れもなく子どもたちを連れ去って実家に帰ってしまったのだ。今までの結婚生活は何だったんだろうと思うと、光一さんの気持ちはどん底に落ちた。

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