ファナック、通期営業利益予想を下方修正 IT需要に陰り、米中の貿易摩擦も影響
[東京 29日 ロイター] - ファナック<6954.T>が29日に発表した2019年3月期の連結営業利益予想は、1509億円と前回公表した1594億円から下方修正した。
同社は「前年度において活発だったIT関係の一時的な需要が、現時点では見込めないことに加え、国家間の貿易摩擦問題の動向とその影響、為替の動向をはじめとする様々な不透明な要因から、総じて予断を許さない状況が続く」とし、業績予想を引き下げた理由を説明している。
リフィニティブが集計したアナリスト21人の営業利益予測の平均値は1963億円。会社予想はこれを23%下回っている。
業績予想の前提となる想定為替レートは下期、1ドル=100円、1ユーロ=120円。連結売上高予想は6260億円(従来予想は6374億円)、当期純利益予想は1423億円(同1452億円)にそれぞれ引き下げた。
7—9月期の連結営業利益は22.8%減
18年7─9月期の連結売上高は前年同期比9.5%減の1622億円、連結営業利益は同22.8%減の439億円で減収減益だった。
部門別売上高では、FA部門が同4.0%増の587億円だったが、ロボット部門は同4.0%減の529億円、ロボマシンが同41.4%減の267億円と減少した。サービス部門は同8.6%増の239億円と堅調だった。
また、4─9月期の連結売上高は前年同期比0.8%減の3450億円、連結営業利益は同8.4%減の984億円だった。
(田巻一彦)
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