パナソニック、自動車用鉛電池の新製品開発 15年度に自動車10万台分の生産を目指
[東京 15日 ロイター] - パナソニック<6752.T>は15日、 自動車用の鉛電池で、高速充電と耐久性に優れた新製品を開発したと発表した。2014年1月上旬から順次発売し、15年度に年産10万個(自動車10万台分)の生産を目指す。
自動車用鉛電池は、今回の新製品を含んで高性能タイプの比率を拡大する方針。
新製品の名称は「caos PRO(カオスプロ)」。高速充電と耐久性は、エンジン始動時だけでなくエンジン停止時もエアコンなどの電力供給でバッテリーに負荷がかかるアイドリングストップ車の搭載に需要があるという。
同社の従来品に比べて、高速充電は約2.5倍、寿命は約1.8倍を実現し、同社の鉛電池として最高レベルの性能という。
パナソニックの鉛電池工場は、静岡県湖西市、タイ、中国(瀋陽市)。新製品は湖西工場で製造する。湖西工場の自動車用鉛電池(OEMを除く市販品)は、15年度に年240万個(240万台分)の体制を目指し、このうち、今回の新製品を含む高性能電池は同120万個(120万台分)にする計画。
同社の鉛電池事業は、自動車向けだけでなく通信設備の非常用電源などの用途で販売拡大を図っており、14年度にはインドにも新工場を建設する予定。
また、同社は、リチウムイオン電池の生産も増強中。自動車用リチウムイオン電池の投資計画は、13年度期初に130億円だったが、10月31日に180億円の追加投資を決めた。13―14年度にかけての計310億円の投資は、住之江工場(大阪市)の能力増強、貝塚工場(大阪府貝塚市)の再稼働、加西工場(兵庫県加西市)のライン増設に充てる。
(村井令二 編集:内田慎一)
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