シンカリオン×エヴァ「神回」誕生の秘密 「まるでエヴァ本編」制作陣が明かすこだわり
一見すると、シンカリオンは子供向けで、エヴァンゲリオンはややハイターゲットに見える。しかしシンカリオン側は局が全日帯と呼んでいる枠で放送している以上、子供だけではなく大人が見ても満足のいく内容を作っていきたいと考えている。片やグラウンドワークスも、長い目で見て新たなエヴァンゲリオンのファン層を育てていきたいという思いもある。そう考えると、今回のコラボは両者の「補完計画」の発現とみることもできるだろう。
私事で申し訳ないのだが、コラボ回が終わってしばらくしてから、ふと小4女子である我が娘に「もし男子に好きだって告白されたら何て答える?」と聞いてみた。乙女の入り口にさしかかっている娘としては、そんな母からの無神経な質問に答えたくなかったのであろう。かくして、その返事は、「にんにくラーメン……チャーシュー抜きで……って答えるよ!」であった。たった1回、シンカリオンで見ただけの綾波レイの名ゼリフで返してくる娘にあっぱれと思うと同時に、そのセリフの破壊力に大爆笑を禁じえなかった。そして敵のキングシトエルはデザイン的にツボだったらしく「虹色がかわいくて面白い」と気に入っていた。
ほかにも5歳の子供が1回聞いただけの『残酷な天使のテーゼ』を口ずさんでいる、など子供たちの心にも響くエヴァンゲリオンの世界観やセリフ、音楽を再確認させてもらった。
シンカリオンの「次の進化」とは?
今回のコラボでは、ビジネス面でもうれしいことがあった、と、根岸氏は言う。
「エヴァンゲリオンのライセンシーさんがシンカリオンに注目してくれたんです。シンカリオンの面白さを生かした新しいマーチャンダイジングやサービスが広がることになります。まだオフレコなので詳しく言えないのですが、楽しみにお待ちください!」
アニメ「シンカリオン」のテーマには、人間は「協力」することで「進化」するいう思いが込められている。シンカリオンとエヴァンゲリオン、ふたつのアニメが協力して最高の作品を生み出した力は、シンカリオンのテーマそのものに合致する。
エヴァンゲリオンと協力して進化を遂げたシンカリオンは、さらなる高みを目指してこれからも邁進する。
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