オリンパス、デジカメ4期連続赤字の衝撃 懸案のデジカメが今期も赤字に転落する
オリンパスがデジカメ事業で培った画像技術は、このような大幅増益を牽引する内視鏡にも転用されている。その点で会社への貢献は収益だけでははかれない面もある。しかし、今後も黒字化が見込めないということになれば、経営陣には事業撤退などさらに踏み込んだ決断を迫られる可能性もある。
スマホ普及の影響で、低価格帯コンパクトは市場全体が前年比で半減するほど急縮小している。こうした市場の変調を受けて、低価格帯コンパクトから撤退し高価格帯にラインナップを絞るのは、今や各デジタルカメラメーカーの定石となっている。
外部環境にますます厳しさ
原価低減や販管費削減も各社ぎりぎりのところまで踏み込んでいるのが現実だ。昨年4月に発足した新しい経営陣の下でその施策を他のデジカメメーカーに先駆けて断行してきたオリンパスの4期連続赤字は、他メーカーにとっても外部環境の悪化が想定以上に進んでいることを示している。
一眼レフでは9割以上をキヤノン、ニコンがほぼ独占するほか、ミラーレス、コンパクトでも多くのシェアを日本メーカーが占める「日本メーカーの最後の砦」カメラ業界。スマホという異業種からの伏兵によって、その砦にはヒビ割れが生じている。
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